偏見にさらされている不妊症・不妊治療

このサイトは、不妊に悩んでいる人のために作られたものです。そもそも不妊症とはどういうものをいうのか、また、実際に不妊治療を行うとしたら、具体的にどういった治療を行うのか、できるだけやさしく、かつ、詳しく解説しています。

誤解を恐れずにいえば、現代を生きるカップルにとって、不妊症はごく普通の病です。これは話を誇張しているのでもなければ、不妊に悩んでいる人を安心させるためにいっていることでもありません。実に多くの不妊症が疑われるカップルが存在しているのが現実であり、人知れず不妊治療を継続している人が大勢いるのです。

ところが、こうした現状は、あまり正確に世に伝わってはいません。それは、不妊症について多くの誤った考え方が流布しているからに他なりません。そうした社会風潮のなかにあって、子供ができずにいるカップルにとって、「いま不妊治療をしているところです」などと気軽に他人に話せるはずがありません。

そもそも、不妊症の原因は、女性ばかりでなく、男性にもあります。これは、いわば、当たり前の現実なのですが、実際のところ、世間では、子供のない夫婦を前にすると、口に出す出さないは別にして、女性の側に原因があると思いこんでいるケースがほとんどではないでしょうか?

これは、明らかに偏見です。男性不妊は、特に、珍しいことでもないのですから。

また、どちらに原因があるかという問題とは別に、ずばり、夫婦仲を疑うような視線が浴びせられることも、よくあることです。

はっきりいって、こうした心ない視線、偏見、勘違いというものは、実は、赤の他人よりも、親族の間において、日夜取り交わされているのが実状だと言っていいでしょう。

一般的に、ここに夫婦がいるとすれば、4人の親がその背後にいることになります。そして、その4人の親の背後には、8人の親(夫婦にとっては祖父や祖母)がいることになります。

こうした親族たちは、昔ながらの認識・考え方にとらわれている人も多く、夫婦生活に土足で立ち入るような言動をする人もいます。もちろん、こころから心配して口を出すケースがほとんどでしょう。しかし、いわれる側はたまったものではありません。

むろん、親族だけではありません。会社の上司、同僚、仲のよかったはずの友だちまでもが、「子供は?」と、いわれる側にすると脅迫的に感じられることばを、いっている本人は、たいした意味もなく、口にしたりするものです。

要するに、現代において、子どものいない夫婦は、、依然として、周囲からろくな視線を向けられていないという、とてもやっかいな状況下にあるわけです。

データによると、現在の日本では、カップルの8組に1組が不妊ということです。この数字、あなたはどう思われますか?不妊・不妊症って、それほどレアなケースじゃないんだ、と思うのではありませんか?そう。実際のところ、赤ちゃんが欲しい、妊娠したい、と日々願っている人は大勢いるのです。しかし、上記のような事情があって、なかなか声を上げられずにいるわけで、かりに病院に通って不妊治療を受ける場合でも、そのことをひたすら周囲に隠している夫婦も大勢います。

不妊・不妊症の治療・対策は、早ければ早いほどいい

自分たち夫婦は、別に子供は要らない、ということであれば、別に問題ありません。それを非難するいわれも、まったくないはずです。

でも、もしも、誰かにいわれるからでなく、夫婦二人の気持ちとして、「赤ちゃんが欲しい」、「妊娠したい」というのであれば、できるだけ早く、妊娠に向けた取り組みを始めるべきではないでしょうか。

実際のところ、不妊・不妊症の治療は、かなりの長期戦を覚悟しなければなりません。「人工授精」、「体外受精」、「顕微授精」といった方法も、やれば即赤ちゃんができるというものではありません。たとえば、「人工授精」を10回以上行っている人は、それこそ、いくらでもいるのが現実です。ちなみに、「人工授精」による妊娠率は、10%前後という低さです。

不妊治療の開始は何歳から?

不妊症の治療目的で、初めて病院を受診する年齢の平均は、女性が28歳くらい、男性が35歳くらいです。 これを別の角度から見ると、結婚してから約2.6年で受診していることになります。 男女共に初婚年齢が上がっているので、今後は、徐々に初診年齢も上がっていくのかもしれません。 いずれにしても、不妊あるいは不妊症と思いこんでいたものの、実は、単にタイミングが合わなかっただけという場合もあり、そういうケースでは、病院を受診して、すぐに子供ができるということもあります。しかし、ちゃんと不妊の原因が他にある場合には、治療に多くの時間がかかるのが現実です。 また、不妊の人だけでなく、誰にでもいえることですが、年齢が上がるほど、卵子(卵胞)の状態も少しずつ悪化していくのは、避けられないことです。そういう意味でも、妊娠はできるだけ早くするに越したことはありません。治療・対策のスタートも、できるだけ早くすべきなのはいうまでもありません。