女性不妊の治療(卵管障害)

卵管造影検査

卵管は卵子や精子の通り道です。しかし、もともととても細い部位であるために、ちょっと炎症を起こしただけで詰まったり狭くなったりします。

卵管の詰まりなどを詳しく調べるには、卵管造影検査を行います。卵管造影検査では、子宮から卵管に造影剤を流し、それにX線を当てて調べます。

卵管造影検査の結果、卵管に詰まりがあることが確認できた場合、通気検査や通水検査を行い、卵管内部を広げたり、卵管内部の圧力を調べたりします。

近年では、卵管鏡下手術といって、子宮から卵管鏡という細い内視鏡を入れ、卵管の詰まりを治療する方法が注目されています。

いろいろ試みたけれど、思わしくない場合には、マイクロサージェリーという顕微鏡下での手術が行われることもあります。

年齢的に余裕がないなど、あまり時間をかけられない人には、上記の治療をしないで、体外受精を行うこともあります。

クラミジアと卵管障害

クラミジアは性感染症(性行為感染症、STD)の1つで、性行為によって感染します。クラミジアに感染すると、子宮から卵管にかけて炎症が広がって、卵管が癒着したり狭くなったりします。

クラミジアがやっかいなのは、自覚症状がない、という点に尽きます。

近年は、若い人の間で多く見られる症状です。

クラミジアの治療は、比較的簡単で、抗生物質を二週間程度服用するだけです。ただし、性行為によって感染する病気なので、男女の一方だけが治療しても、すぐにまた感染してしまいます。治療は、必ず、パートナーといっしょに行う必要があります。そうしないと、いったん治っても、すぐに再発してしまいます。

子宮内膜症と卵管障害

子宮の内膜が、子宮以外の部分にくっついてしまう病気が、子宮内膜症です。卵管との関係でいうと、子宮内膜症にかかると、卵管の内部が癒着してしまい、受精卵が通れなくなってしまいます。

子宮内膜症の治療には、エストロゲンの分泌を抑制するホルモン剤を使うのが普通です。

卵管水腫

卵管采が何らかの原因でふさがってしまい、そこに分泌物がたまって水腫となっている状態を、卵管水腫といいます。

これを治療するには、卵管采を切開し、卵管采を人工的につくる手術を行います(卵管開口術)。あるいは、体外受精を受けるというやり方もあります。