子宮の後屈


子宮の位置

通常、子宮の位置は、
骨盤のなかでやや前方に傾いているのが普通です。

反対に、後方に傾いていることを「子宮後屈(こうくつ)」といいます。

子宮後屈の原因として考えられているのは、

・先天的なもの
・出産による靱帯や筋肉のゆるみ
・骨盤内の炎症


などです。

子宮後屈は、ほとんどの場合、無症状です。

まれに便秘、腰痛、月経困難、性交痛などがみられるようです。

これといった異常がなければ、特に治療の必要はありません。
しかし、もしも骨盤内の炎症がひどければ、手術をすることもあります。


子宮の位置異常(その他)

子宮下垂

子宮の位置が下がった状態を、子宮下垂といいます。

子宮下垂が進行すると、
子宮脱といって、子宮が膣の外に出てしまったり、
下腹部の張り、腰痛、頻尿などが起こったりします。

子宮下垂の治療には、ペッサリーが使われます。
ひどい症状の場合には、子宮摘出や膣閉鎖などの手術を行うことも。

子宮の形態的異常

位置の異常とは別に、形態的な異常というものがあります。
子宮の形態的異常は、子宮ができる過程に問題があります。

子宮は、赤ちゃんがママの体のなかにいるときにつくられます。
妊娠8週〜妊娠18週くらいのあいだに形づくられるのが普通です。

しかし、この形成過程において、何らかの障害があると、
さまざまな奇形が起こることになるのです。

奇形=形態的異常の主なものは、

・重複子宮(じゅうふく)
・中隔子宮(ちゅうかく)
・双角双頸子宮(そうかくそうけい)
・単角子宮(たんかく)
・子宮も膣も2つあるもの


などです。

こういった奇形があると、
妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりしますが、
まったく気づかずに正常な出産をする人もたくさんいます。

また、こうした子宮の先天的異常がある場合には、
尿管腎臓などにも、やはり、先天異常があることがしばしばあります。

したがって、子宮の奇形が見つかったら、
腎臓などの検査も受けておきましょう。


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